2017年5月 出産 2
いよいよその時が近づいて来たようだ。
「マル子さん、今赤ちゃん出てくるよ〜!」
先ほどまでのふざけていた2人に緊張が走る。
「はい、産まれましたよー!」
そして…
「オギャアー、オギャアー」
何だろう。
涙が止まらない。
マル子も号泣している。
一度連れて行かれたあーくんが、ほどなくして透明のカートに入れられて戻って来た。
そしてマル子に渡されたあーくん。
小さな命を2人で抱きしめた。
初めての感覚。
壊れそうなほどの小さな命をビクビクしながら抱いた。
看護師さんの手で体重計に乗せられたあーくん。どうやら3364gらしい。
これが大きいのか小さいのかも分からないが、あーパパにはとてもとても小さく感じた。
事前説明で写メはOK、動画はNGとのことだったのだが、こんなチャンスは2度とないと思い、写メを撮るフリをして動画撮影。
30秒ほど上手くいっていたのだが、看護師さんにバレて怒られるあーパパ。
でも、もう撮っちゃったもんね^ ^
マル子の病室へ家族3人と、途中から駆けつけたお互いの両親の7名で移動。
透明のカートに横になっているあーくんを押して移動したのだが、感じるのはカートの重さだけで、あーくんのそれはほぼ感じないほどに軽い。一般的には重い方らしいけど3364gって軽いんだな〜。
さて、これからどうすれば良いんだろう…